構造躯体の工事も順調に進んでいます。
今回は印南建設が標準で採用しいてる「SE構法」の耐力壁について少し解説します。
「SE構法」は、一般的な在来木造と異なり、接合部に強度を持つ「ラーメン構造」という大きな特徴があります。
しかし、全ての接合部を「ラーメン構造」にすると柱や梁や接合金物が大きくなりコストアップになるので、間取りやコストのバランスを考慮しながら適材適所に耐力壁を使っています。
また、「SE構法」では施工中に構造検査が義務付けられていて、下記がその画像のひとつです。
SE構法の耐力壁には、その強度ごとに大きく分けて4種類あり、これは「GT4」という釘ピッチが50㎜の耐力壁です。
使っている構造用合板も「JAS規格」の厚さ9㎜の一級構造用合板を使用しています。
構造用合板にはJAS(日本農林規格)によって「1級」と「2級」があり、「1級」の構造用合板というのは、「曲げ性能」や「面内せん断」等の性能について基準を満たしていると認められた合板です。(「2級についてはその基準がありません)
「SE構法」の耐力壁はその「1級」構造用合板しか使っていません。
この1級の構造用合板を構造計算によって定められた箇所にきちんと施工していくことで、構造計算と同様の建物強度が実現できるというわけです。
釘についても「CN釘」という定められたものを使います。
長さについてもそれぞれ使用する箇所によって指定があります。
床についても同様に厚さ28㎜の一級構造用合板を使用しています。
耐力壁同様に、釘のピッチも指定があります。
ラーメン構造の強い接合部に加えて、強度の強い耐力壁を適材適所に採用しながら科学的に構造計算し、且つその構造躯体をしっかりと規定通りに施工することで安全で安心な建物が実現するのです。
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