設計事務所とのコラボレーション

今回は弊社が設計事務所とのコラボレーションを選んだ理由についてお話したいと思います。

まず家づくりを始める最初のプロセスとして業者選びがあります。

ハウスメーカー・設計事務所・工務店の三つがあげられます。

ハウスメーカーに関してはこのブログをご覧になっている方にはあまりご興味のない話かと思いますので今回は割愛させて頂きます。

まず、設計事務所の場合ですが建築の知識が豊富でお客様のこだわりを追求でき、且つ、オリジナリティーのある洗練されたデザインの建物を作ることが出来ます。

ただ、性能にこだわっている設計事務所は少なく、また実際に施工するのは工務店になるので図面が出来上がり、いざ見積をしてみると予算に合ないなんてことをよく耳にします。

金額を大幅に調整するとなると、仕様を著しく下げたりと、イメージ通りに建築できないケースが多くなります。

また、設計料も総工費の約10%程度が別に掛かります。

次に工務店の場合ですが建築の知識・こだわりを追求できる点は同じかと思いますが、一番の違いはデザイン力が不足している点が大きいと思います。

一概には言えませんが工務店の設計はあまりかっこ良くない・ダサいというイメージが私自身あります。

もし私が設計するとしてもやはり施工側の立場から納まりの良い物・施工しやすい物へ偏っていってしまうと思います。

これではデザイン的に高いレベルのご提案が出来ません。

 

そこで弊社は設計事務所とのコラボレーションを考えました。

工務店が不足しているデザイン力を設計事務所と組むことにより補い、お客様・設計事務所・工務店の三者で打合せをすることにより、金額を把握しながら進めることが出来るという良いとこ取りのスタイルです。

設計料の点では総工費の5%程度と、当然設計事務所に依頼するより安価な設定にしております。

これは、設計事務所と弊社が事前にお互いのコンセプトや施工内容を共有しているので、無駄な仕事量が減ることで実現できることとなります。

 

『弊社の施工技術と設計事務所のデザイン力により、耐震性の高いSE構法・SE構法と相性の良い外断熱の高性能住宅で洗練されたデザインの建物をお客様にご提供する』が弊社の考える家づくりです。

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SE構法について

前回は耐震についての話をしましたが今回はSE構法について話したいと思います。

まず、SE構法とは耐震構法とも呼ばれています。

柱と梁を剛接合とする木造ラーメン構法でRC造・S造で主流だったものを木造に取り入れた構法になります。

高層建築物にも昔から採用されており、その強度・耐震に対する信頼性は高いと言えます。

柱・梁には同じ素材の無垢材より高い強度を得られる集成材を使用しており、木造の弱点となる集成材の欠損も金物が入るスリット部分のみで最小限となっています。

接合部の金物は木の経年変化による乾燥収縮にも追従できるよう木にボルトをねじ込むことにより強い引き抜きにも耐えることのできる高い強度を実現しています。

また、前回もお話しましたが階数・㎡数問わず全棟RC造・S造と同じ手法の構造計算を実施しており、高い強度・耐震性を保ちつつも、大空間・大開口を実現することが可能となっています。

例えば、柱・壁を最小限とした開放的なリビング、大きな吹抜け、スパンを最大9mまで飛ばせるので車を3台並列で置くなんてことも可能です。

設計の自由度が高くなり、空間の自由度を追求しなければならない都心の狭小住宅ではこれが非常にメリットとなります。

また、構造体である柱や壁が最小限で済むという事は後々あるかもしれないリフォームの際にもメリットとなります。

『スケルトンインフィル』スケルトン(構造体)は寿命が長くまた、容易に変更も出来ないので耐震性・耐久性のあるスケルトンをしっかりと作り、インフィル(内装・設備・間仕切り)のスケルトンに比べ寿命の短い部分に可変性を持たせることにより建物を長く利用するの考えにより、将来のライフスタイルに合わせたリフォームが可能となります。

これは弊社のコンセプトにあります『資産価値の高い家』にも繋がります。

 

これらが弊社がSE構法を採用している最大の理由です。

耐震性の高いSE構法をより多くのお客様にお届けできるよう、今後も取り組んでいく次第です。