東浦和K邸 現場日記
K様邸の気密測定を行いました
本日は気密測定を行いました。
気密性が高い家というのは、しっかりと計画的に換気ができる家ということなので、その家の住み心地に大きく影響しくてくる性能です。
当社では全棟で気密測定を行っています。
建物の「断熱性能」はUA値という数値で、設計の段階で計算することができます。
しかし、建物の「気密性能」を示すC値という数値は、設計で計算するのではなく、施工中に現場で測定して初めて表れる数値です。
つまり、気密性能というのは、設計ではなくて施工の質によって数値が大きく変わってしまうものなのです。
このように、特殊な測定器を使って、専門の測定業者さんによって図っていただきます。
ここで測定して算出される数値がC値というわけです。
C値というのは「隙間相当面積」を意味する数値で、数値が低いほど気密性能が高いということになります。
では、C値がどのくらいあれば良いのかというと、
1999年時点で基準とされていたC値は、北海道と東北の一部地域で2.0、その他の地域では5.0とされておりましたが、残念ながら現在はそこに明確な基準はありません。
私たちは、最低でも1.0を切らないと気密性能が良いとは言えないと思っています。
自社施工であれば0.5は切りたいです。
ちなみにK様邸のC値は、0.16でした。
施工的に気を使うことが多いですが、お客様がその家に暮らしていく上での快適性が向上するための施工ですので、やりがいはあります。
外断熱の施工が終わりました
K様邸は外断熱の仕様で施工しています。
アキレスQ1ボードという50㎜のウレタン製の断熱ボードを家の外壁部に貼っていきます。
断熱材のジョイント部やサッシ回りにはテープをしっかり貼って気密性を高めます。
これは建物の中から写した写真です。
一般的な充填断熱工法ではこの柱の間にグラスウールなどの断熱材がはいるのですが、外断熱工法では外側に断熱材を施工しているので、このように空洞になっています。
充填断熱工法の場合、柱の部分と断熱材の部分でそれぞれ断熱性能が違うので壁の表面温度に差が生じてしまいます。
しかし、外断熱工法では構造躯体をすべて外から断熱材を覆っているので、壁の表面に温度差が生じません。
体感的にも壁に温度差がないということは、外断熱工法の快適さの理由の一つです。
また、壁の中は家の中と同じ温度ですので、壁体結露は起きにくいということも大きなメリットですね。
SE構法の現場検査
これまでも度々この現場日記でも紹介してきましたが、SE構法では、施工管理技士の資格を持つ社員が自主検査をして、その報告書をSE構法供給会社である(株)エヌシーエヌに提出する必要があります。
本日はその自主検査を行いました。
耐力壁にはいくつかの種類があり、これは「GT2」という耐力壁で、釘ピッチが外側を100㎜ピッチ、中央部を150㎜ピッチで打つ決まりになっています。
合板にはあらかじめピッチが印刷されているので、その通りに打ってあるかをチェックします。
これは「GT4」という耐力壁の裏側です。
間柱を既定のサイズで配置されているかもチェックします。
釘についてもCN釘という特殊な釘を使っています。
長さも3種類あり、それぞれ決められた部分に打ち付けていきます。
このように、構造計算で裏付けられた性能が発揮できるためには、現場でもしっかりとした施工を行うことが重要なのです。
屋根工事
上棟の翌日からは屋根工事となります。
できるだけ天気の良い間に屋根工事を完了したいところです。
K様邸の場合、登り梁を使った構造で屋根部分も組まれているので、その登り梁や母屋に垂木といわれる木材を直接施工していきます。
その垂木に次は野地板と呼ばれる合板を施工していきます。
次に野地板の上に防水のためのルーフィングを敷いていきます。
最後に屋根に断熱材を施工します。
印南建設では外断熱を採用しているので、このように断熱材を屋根の外側に施工していくのです。
この断熱材には遮熱材が貼られてるので、太陽からの熱を遮熱してくれます。
断熱材のジョイントにはしっかりと気密のためのテープも貼ります。
この一連の工事は1日で無事に終了しましましたので、明日から雨が降っても一安心ですね。