SE構法について

前回は耐震についての話をしましたが今回はSE構法について話したいと思います。

まず、SE構法とは耐震構法とも呼ばれています。

柱と梁を剛接合とする木造ラーメン構法でRC造・S造で主流だったものを木造に取り入れた構法になります。

高層建築物にも昔から採用されており、その強度・耐震に対する信頼性は高いと言えます。

柱・梁には同じ素材の無垢材より高い強度を得られる集成材を使用しており、木造の弱点となる集成材の欠損も金物が入るスリット部分のみで最小限となっています。

接合部の金物は木の経年変化による乾燥収縮にも追従できるよう木にボルトをねじ込むことにより強い引き抜きにも耐えることのできる高い強度を実現しています。

また、前回もお話しましたが階数・㎡数問わず全棟RC造・S造と同じ手法の構造計算を実施しており、高い強度・耐震性を保ちつつも、大空間・大開口を実現することが可能となっています。

例えば、柱・壁を最小限とした開放的なリビング、大きな吹抜け、スパンを最大9mまで飛ばせるので車を3台並列で置くなんてことも可能です。

設計の自由度が高くなり、空間の自由度を追求しなければならない都心の狭小住宅ではこれが非常にメリットとなります。

また、構造体である柱や壁が最小限で済むという事は後々あるかもしれないリフォームの際にもメリットとなります。

『スケルトンインフィル』スケルトン(構造体)は寿命が長くまた、容易に変更も出来ないので耐震性・耐久性のあるスケルトンをしっかりと作り、インフィル(内装・設備・間仕切り)のスケルトンに比べ寿命の短い部分に可変性を持たせることにより建物を長く利用するの考えにより、将来のライフスタイルに合わせたリフォームが可能となります。

これは弊社のコンセプトにあります『資産価値の高い家』にも繋がります。

 

これらが弊社がSE構法を採用している最大の理由です。

耐震性の高いSE構法をより多くのお客様にお届けできるよう、今後も取り組んでいく次第です。